2018.12.01
はぐれ猫と迷い鰹
大将、ケンタッキーちょうだい!
って、カウンターに座るなりこう切り出す横浜が大好きな常連さん。
昨日のブログ見たよ!ってサインなんだけど…
こういう掛け合いもなかなか愉しいもんだね。(^◇^)
そんなこんなで勝手口に出て一服。
最近顔を出すようになった新入り野良の指定席はブロック塀の上。
どっから来たんだろう?
なんでココに来たら何か貰えるって知ってるんだろう?
どうも野良猫の生態がよくわからんのだが…
縄張りに定住してる奴もいれば渡り歩いてる渡世人みたいな輩もいる。
仲がいいのかと思えば喧嘩もしょっちゅうあるし、群れてるようで群れてない。
よく言えば各々が自立してるんだけどコミュニティーも持ってる。
まぁたぶん…
16時頃あそこに行けばキャットフードがあるとか…
23時頃あそこに行けば魚の食べ残しがあるとか…
そんな情報交換をどっかでしてるんだろう。
だいたい決まった時間に現れる連中がそんな仲間。
一方で、どっかに草鞋を脱いで暫くはここで!っていうわけでもなく…
彼らが去った後ににフラッと来るのがこの塀の上の奴ともう一匹。
荒んだ目つきに生きることの厳しさを読み取ることが出来る。
どこで何があったのか…
この野良猫の過去や素性を知ることは出来ないが…
自分の流儀を崩せないはぐれ者がどこの世界にもいるんだなぁ…
なぁ~んて考えてたらこの野良が愛おしく思えて来た。
ってことで…
迷い鰹って名のはぐれ者が旨いんだなぁ…
御存知の通り、鰹ってのは黒潮に乗って回遊する。
春先に沖縄や九州方面で初鰹が揚がり始めて徐々に北上…
5月6月頃には駿河湾や房総沖でも揚がるようになって…
秋口には三陸や北海道近くまで行ってUターンすると戻り鰹。
これが一般に知られる回遊ルート。
ところがなんと…
黒潮本流に乗らずに日本海側で揚がるはぐれ者の鰹がいる。
はぐれ者だけに数量は極めて少ないんだけど…
市場関係者はこれを「迷い鰹」って呼んで究極の鰹として扱う。
この迷い鰹の何が凄いかって言うと…
海水温の高い黒潮じゃなくて冷たい潮に揉まれてるわけで…
まぁとにかく身が締まっていながら脂の量もハンパない!
値段も太平洋の鰹に比べりゃ当然高い!
だけど、隠岐(島根)水揚げのはぐれ者を買った!
なんとか手が届く範囲の値段で出すからぜひ食べてみてよ!
しかし迷い鰹って呼び名はどうも有難くないねぇ…
迷ってはぐれたのか、自分の流儀を通してはぐれたのか…
それは鰹に訊かなきゃわからんだろ?(笑)
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